BALÁZS映像研究会 Vol.3 『相内啓司と1980年代の実験映像』

相内啓司氏は、アニメーション、ビデオアート、ビデオインスタレーションなど、多様な作品を手掛ける映像作家・造形作家である。
1970年代後半から作品制作を開始しており、作家としてのキャリアも長い。
1980年代は70年代と異なる新しい芸術が生まれた時代である。この時期に相内氏は、アニメーション、実験映画、ビデオアート、
現代美術など多方面のジャンルに関わっているが、そのいずれからも距離を置いた独自なスタンスを保ちつつ、
さまざまな作家との交流のなかで制作を続けていた。
今回の研究会では、相内氏の特異な作家活動を振り返るとともに、70年代末頃から80年代にかけての話を中心に聞くことで、
当時の実験映像や自主アニメーションの状況について考えてみたい。(西村智弘
【参考上映】「動・MOVE」(1986)など
日時:2010年9月25日(土曜日) 14:00-17:00

会場:阿佐ヶ谷美術専門学校 521教室
(〒166-0011 東京都杉並区梅里1-3-3 tel.03-3313-8655)
*最寄駅;丸ノ内線新高円寺駅南口下車 徒歩4分

ゲスト:相内啓司(映像・造形作家)
司会:西村智弘(映像評論家)
会費(資料代):500円

企画:BALÁZS映像研究会


*『BALÁZS映像研究会』について

1994年から2006年にかけて開催された映像研究会「KINO BALAZS」を再出発させたのがこの「BALÁZS映像研究会」です。
現代のようにこれほど映像が溢れた時代は過去にありません。そればかりか、今後もより一層氾濫して行く事は確かでしょう。
一方で、その氾濫さに対して客観的な視座を得る事も難しくなって来てもいます。
しかしながらそれが私たちが傍観者のままでいる事を強いるものではありません。常に同時代の者が同時代に関与しなければ「映像の流れ」は見えてこないでしょう。
「BALÁZS映像研究会」では、同時代のアーティストやオーガナイザーを迎え、彼らの証言を通して、「映像の今」を考察する場にしたいと考えています。
今後は隔月1回〜月1回のペースで様々なゲストを招いてインタビューしていきます。どうかお楽しみにして下さい。

『BALÁZS映像研究会』代表:末岡一郎(映像作家)